踊ろよ、フィッシュ
by GRDigitalⅡ
神戸・メリケン波止場にあるオブジェ『フィッシュ・ダンス』。
グッゲンハイム美術館で有名な設計家、フランク・ゲーリーの作品なのだそうだ。
海のそばなのに、なぜか淡水魚の『鯉』だというのだからよくわからない。
設置されたのは1987年。これからバブルが始まろうかという時期だ。
思えばバブルの時代には彼のような「出稼ぎ外国人設計家」が好き放題やってたっけ。
そんな彼らは今は中国やドバイあたりで荒稼ぎしているようだが。
ところで、このフィッシュ・ダンス、私はできたころに何度か見て以来約20年ぶりに訪れたのだが、なんとこの間にピンクに塗られていた(原形、というか現在はグレー)時期が6年もあったとは知らなかった。
無断で塗り替えていた神戸港「フィッシュ・ダンス」(2004/6/15神戸新聞)
神戸の巨大オブジェ、6年ぶりお色直し(2005/4/4神戸新聞)
「侮辱された」と言うけれど、海のそばなら錆が出やすいのは当然なわけで、世界的に有名な建築家というのならそのぐらいわかると思うのだけど。
ニ~三年おきに塗り替えるコスト(神戸市民の税金)を考えたら、逆にクレームつけてもいいんじゃないかとも思う。
しかし、目玉まで勝手に書いていたとは神戸市もなかなかおちゃめである。
ところで、『フィッシュ・ダンス』という言葉から連想されるのは山下達郎の『踊ろよ、フィッシュ』であるが、この曲が出たのも1987年。神戸市とタイアップだったのか、ゲーリーの作品に達郎がインスパイヤされたのか、はたまたまったくの偶然なのか。
とはいえ、『踊ろよ、フィッシュ』といえばその年の全日空の沖縄キャンペーンのテーマ曲。CMに起用されたのはデビューしたての石田ゆり子であった。
ま、いずれにせよ、遠い昔の話である。
踊ろう フィッシュ
素敵にフィッシュ
踊ろよ フィッシュ
まぶしい キッス
おくれよ Baby
よみがえる 虹のダイヴァー
君を見つめてるよ
-「踊ろよ、フィッシュ」by山下達郎
1987年ですか~。。(遠い目)。今から思うとそんなに悪い時代じゃなかった気がします。仕事も忙しかったし。日本人が初めて金持ちになって、お金の使い方が分からなかった印象があります。今から考えると、将来(現代)に向けて「何に使えばよかったのか・・」などとも考えますが、あれ以降「お金」が世界を回るスピードが、加速された印象を持ちます。行き場がなかったんですかね・・・・でも繰り返してますよね、世界のあちこちで。。。
by esme (2009-09-21 23:11)
ピンクって、、、目玉って、、、
日本人がそんな大胆なことできるなんて、びっくりです。
しかし、いずこも、急にお金に余裕ができると、
「何か文化的なことを」って考えるもんなんですかねえ。
なんだか、浅はかっていうか。。。
by cjlewis (2009-09-22 09:19)
海のそばなのに、なぜか『鯉』。。。
言われてみれば、そうですよね^^;
石田ゆりこさん、すごくいいですね。
夏が懐かしくなってきました♪
by gyaro (2009-09-23 08:52)
>esmeさま
80年代って自分の人生の中でいちばん楽しい時代でしたね。明るい未来が約束されていたような…。以来私の脳内では特に音楽は80年代で止まったままです。
>cjlewisさま
たとえばアサヒビールの巨大な金色のウ〇コのビルもフィリップ・スタルクという人の設計でした。
>gyaroさま
いま思えばお気楽な時代でした。「踊ろよ、フィッシュ」の歌詞を改めて読み返してみるとつくづくそう思います。
by 21世紀中年 (2009-09-23 22:29)